～僕がマーケティングサポートを始めたわけ～
「僕に全てを教えてください！」
生中をテキーラのように一気飲みしてはおかわりをする取引先のМくん。
当時僕はまだ営業として働いていて、独学でマーケティングを身に付けようとしていた時期。
Mくんはうちの会社のお客さん。とある材質の商品を売る商社。別拠点を僕が新規開拓したのが発端。
熱い想いに戸惑いながらも上長や先輩が沢山いるじゃないかとなだめる。
それでも引き下がらないMくんはなぜか毎日僕に日報を送ってくるようになりました。
その熱意に負け、気になるところをこうしてみては？とアドバイスするようになりました。
一か月目は成果こそ出ませんでしたが、的確な布石を打つことが出来ていました。本人は気付いてませんでしたが。
種まきも終わり、芽が出るところと出ないところ、見込みがあるところとないところ。そう言った部分が見えてきた二か月目、集中と今後の布石の２つにシフト。数万円を一件、そして３０万円以上を一件と受注していきました。
ある時、Mくんと同行後の飲みの場でいきなり言われました。
「ろびんさん、会社の若手での勉強会があって、講師として来てくれませんか？」
一介の営業マンに何を言っているんだとその場は笑って済ませましたが、Mくんの会社の上層部ともコンタクトがあった僕は若手の集まるMTGに出席することに。
その日はMくんがどうしてこういう結果を出せたのか？というプレゼン。
僕は我が子を見るような気持ちで見守っていました。
参加者からは「おお」と声が漏れており、Mくんはこの時期トップの成績を収めたことが分かりました。
そして僕はMくんの思惑通り若手MTGの講師をすることになりました。
既存顧客の見極め方、新規開拓の仕方、ターゲット毎の戦略・戦術の立て方、魅せるプロモーションの仕方、商品開発など。４P分析、ＳＴＰ分析、SWOT分析、４C分析、AB分析など独学ですが、自身で実践してきたマーケティング要素をふんだんに活用して。
気が付くと面識のある方を筆頭に若手以外の方々が来始め、参加者が３０人を超えるまでになりました。
いい雰囲気の中、結果がついてきた姿を見て思いました。
「僕のマーケティングは役に立つのか？」と。
そうこうしているうちに僕の担当エリア変更により、一時のマーケティング講師は終わりました。
そして試しに僕はマーケティングサポートをしてみようと思い、フットサル仲間に紹介。
すると一人の仲間から「知り合いのお菓子屋さんが厳しいらしい」と聞き、自分の腕試しのつもりでサポートを開始しました。
まだ一件目ですので、あくまで想定ですが驚きの連続でした。
思いの外改善出来るポイントの多さに。内心、こんなことも知らないのかと思いました。
今思えば当たり前ですし、自分の居る環境が異例だっただけですが。
それから僕はいくつか腕試しとしてマーケティングサポートを個人、個人経営、企業、起業問わず実施しました。全て上手くいったわけではなく、自分が不得手とする内容や相手が見えてきました。
成果が出る度に奥さんに話していたら、「凄い楽しそう。一番合ってるんじゃない？」と言われ気付きました。
僕でも人の役に立てるのか、こんなに嬉しいことなのかと。そして、たった１つの提案でも大きな結果を出せることに。
こうして僕は副業ではありますが、マーケティングサポートを正式に始めることになりました。